地域を、想う。

目前に広がる富士山と駿河湾。富士川水系が注ぐ田子の浦港。
建設の力が必要とされる地域に、私たちはいます。

富士川以東、富士山と愛鷹山が南に裾野を広げる岳南地域。紙の産地として発達してきた歴史を振り返っても、この岳南地域が水資源に恵まれてきたことがわかります。日本一高い富士山と日本一深い駿河湾が生み出す高低差。富士川水系が作り出した産業とともに発展してきた田子の浦港や幹線道路。ダイナミックな自然と人々の営みが共存するこの地域には、建設の技術を磨き続けるために必要な環境がすべてそろっているのです。この素晴らしい環境を実感しながら建設の仕事に携わることができる私たちは、とても幸せです。

人を、想う。

その橋を渡る人がいて、その建物を利用する人がいます。
人の暮らしを思い描くからこそ、品質は向上します。

私たちがつくるものはすべて、地域の暮らしに関わっています。建設を行う前も、建設を行っている間も、完成してからも、地域の皆様の声に耳を傾けることで、なさなければならないことが見えてきます。工事の品質には基準がありますから、マニュアル通りに進めていけば数値上の基準はクリアできるかもしれません。しかし大切なのは、なぜ品質の良いものをつくらなければならないかということ。新しい道路や橋が開通した時、それを喜び利用する人たちの姿を思い描きながら誠実に仕事をすることを大切にしていきます。

未来を、想う。

私たちがつくるものは未来に引き継がれていきます。
未来を生きる人たちの防災や環境を想って、建設します。

今私たちが建設をしているものは、今を生きる私たちだけのものではありません。やがて未来の景観となり、災害が起きた時にはそこにいる人たちを守ることができるのかを問われます。自分たちだけが幸せになろうという気持ちからは、よい建設は生まれません。世代を超えてより多くの人たちの幸せを願う気持ちから、デザイン性を兼ね備え、防災や環境に配慮したものが建設されていくのです。建てることがすべてではなく、建てるからこそ担うべき責任。一人ひとりが想像力を発揮しながら、未来へと繋いでいきます。

仕事を、想う。

新たな考え方や技術を受け入れる柔軟な姿勢を持って。
現状に満足しなければ、改善の余地は必ずあります。

目的となる場所がつくられ、周辺の交通網の整備が進み、やがて人が集まってくる。時代が移り変わったとしても、こうして建設は続いていくことでしょう。しかし、建設の仕事のあり方は確実に変わっていきます。高度経済成長から数十年が経過した今、道路や建物を維持していくためにはどうすればよいのか。ICTをどのように活用すれば効率や安全性を向上させることができるのか。私たちは、新たな考え方や技術を積極的に受け入れる柔軟的な思考を持ちたいと思います。そして、改善の心を忘れずこれからも地域とともに歩み続けます。